【英女王のスピーチから英語と困難に打ち克つ姿勢を学ぶ-中上級者編 (3)】

みなさんこんにちは。さくらリンケージインターナショナル社 創業者/CEO 上田怜奈です。

イースターの日には、英国女王が特別なイースターのビデオメッセージを発表して、話題になりましたね。by keeping apart we keep others safe (お互いが離れていることで、お互いの安全を守っている)、May the living flame of the Easter hope be a steady guide as we face the future(イースターの生きる火が未来へ向かう確かな指針となりますように)という、

あたたかなものでした。

イースターのメッセージにご興味のある方は、こちら、BBCの記事で紹介されています(上記訳はこちらの記事からの引用です)。


今日は、先日からご紹介している、4/5付の英国女王のスピーチの3番目のパートを見てきます。最初のパートの解説はこちらをご覧ください。2番目のパートの解説はこちらをご覧ください。

また、今回も同じご挨拶から始めます。

さくらリンケージインターナショナル社を代表いたしまして、このCOVID-19危機による困難な時代に、インフラを支えるべくお仕事をされている方々に感謝の意を表すると共に、皆様や皆様のお取引先、そしてご家族や友人、大切な方々のご無事とご安全を心よりお祈り申し上げます。また、COVID-19の影響に関する翻訳につきまして、引き続き優先して対応させていただきます。弊社につきましては、現在完全リモートで対応しております。


今回のブログ記事は、そんな状況の中、弊社をご愛顧くださるお客様や英語学習者の方々のために、したためました。企業や団体において、国際部等で日々英語の研鑽をしながら取引を担当されている方、ローカリゼーションを担当されている方、などの参考になれば幸いです。

Tower Bridge in London, the UK. Clear blue sky over the city. Drawbridge opening. One of English symbols. Great Britain.

訳はBBC JAPANのホームページ(https://www.bbc.com/japanese/52177225)掲載の公式の動画字幕を参考に、英文との比較のために、より直訳に近いものに変えています。4つのパートのうち、今回は3番目です。

ちなみに、英語学習の効率としては、中上級者であれば、英語のスピーチ動画を見る→英語のスクリプトを見る→もう一度英語のスピーチ動画を見る→日本語訳を見る

というのがよろしいかと思います。

英語のスピーチ動画はこちらをご覧ください。

日本語字幕のスピーチ動画はこちらです。

まず今回、3番目のパートで出てくる言葉を少し解説します(上級語彙が苦手、という方は、これを読まれてから、動画を見る、という形でもよいかと思います)。

applaud  拍手喝采する、~を讃える

will be remembered as ~ ~として記憶される、覚えられる

heartwarming stories 心温まる話

many people of all faiths and of none 多くの信仰を持つ人々も持たない人々も

【スピーチ英文(3)】

Queen Elizabeth II: (02:11)

The moments when the United Kingdom has come together to applaud its care and essential workers will be remembered as an expression of our national spirit,

and its symbol will be the rainbows drawn by children. Across the Commonwealth and around the world, we have seen heartwarming stories of people coming together to help others,

be it through delivering food parcels and medicines, checking on neighbors, or converting businesses to help the relief effort. And though self-isolating may at times be hard,

many people of all faiths and of none are discovering that it presents an opportunity to slow down, pause and reflect in prayer or meditation.

【スピーチ和訳 (3) やや直訳調で】

連合王国が一つになり、医療や介護スタッフ、生活に不可欠な職種の人たちに拍手したことはこの国の精神を表したものとして、記憶されるでしょう。

子供たちが描く虹が、そのシンボルとなります。

英連邦と世界の各地で、人々が心温まる助け合いを行っているという話を見聞きします。

食べ物や衣料品を配達したり、ご近所の人が大丈夫か声をかけあったり、

救援に協力するため事業内容を変更された会社もありました。

自主隔離は時に辛いこともありますが、

あらゆる信仰の人が、そして信仰を持たない人も、生活のペースを落としゆっくり落ち着いて、祈りや瞑想で自省するための良い機会になりうると多くの人が気づいています。

【上田コメント】

医療従事者やインフラを支えている人々に対する感謝のapplause(拍手)の習慣は、インターネット上の呼びかけで始まり、王族や首相(今は療養中ですが)が参加するなど、大きく広がっているようです。

また、the rainbows drawn by children(子供たちの描く虹)のところについても、いち早く外出禁止が始まったイタリアで始まり、外出できない子供たちが家の窓に虹を描き、仰ぎ見る人々を励ましているよう。

converting businesses to help the relief effort (救援に協力するため事業内容を変更された会社)

については、第二次世界大戦中に多くの企業が製造するものを変更したことが、女王の頭に浮かんだことと思います。当時も、コルセットからパラシュートなど、通常の事業の知見をなるべく活かしたものに変更したと聞いています。

また、余談ですが、Imperial War Museum (帝国戦争博物館)でもそういった工場の様子は見ることができます。

many people of all faiths and of none are discovering that it presents an opportunity to slow down, pause and reflect in prayer or meditation

(あらゆる信仰の人が、そして信仰を持たない人も、生活のペースを落としゆっくり落ち着いて、祈りや瞑想で自省するための良い機会になりうると多くの人が気づいています。)

はとてもきれいな節だと思いますが、様々な宗教に言及しているのと同様に、無宗教の人にも触れていることは、現在の英国の状況を映し出しているとも思います。

ブリティッシュ・ソーシャル・アティテューズの2018年の調査によると、英国民の52%が無宗教であるとのこと。それでももちろん、英国国教会はイギリスの人々の暮らしに大きな影響を及ぼしていると思います。

英語的な解説としては、of + 抽象名詞 で、「~の」、「~の性質を有する」という形容詞的な働きになります。こういった格調高いスピーチにはぴったりの、ちょっとあらたまった感じのニュアンスになりますね。

いかがでしたでしょうか。

私の住むルクセンブルクでは、外出禁止令開始から一か月を突破し、周りでは、少し疲れてきたという声も聞こえるようになりました。普段の生活習慣を守れなかったり、制限が多かったり、辛いですよね。

an opportunity to slow down, pause and reflect in prayer or meditation

(生活のペースを落としゆっくり落ち着いて、祈りや瞑想で自省するための良い機会になりうる)

ということで、瞑想や、日本でいうところの禅など、この機会にトライしてみるのにもいいのかもしれませんね。

そして落ち着いてきたら、語学の勉強など、コロナによる危機が去った後の種まきを始めてみてもいいかもしれません。

次回は4つ目、最後のパート、「女王の子供時代」について見ていきます。

本日は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました。

翻訳/企業研修/欧州進出コンサルティング
さくらリンケージインターナショナル社 創業者兼CEO 上田怜奈

会社ホームページ: www.sakuralinkage.com

※本投稿における解説は個人の感覚、感想に基づくものであり、英国王室の正式な見解を表しているわけではありません。本投稿に関するご意見、ご感想についてはメッセージにてお受けしますが、英語や内容についての個別の質問には、お答えしかねることをご了承ください。

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