【英女王のスピーチから英語と困難に打ち克つ姿勢を学ぶ-中上級者編 (2)】

みなさんこんにちは。さくらリンケージインターナショナル社 創業者/CEO 上田怜奈です。

いよいよあたたかくなってきましたね。今日は、先日からご紹介している、女王のスピーチの2番目のパートを見てきます。最初のパートははこちらをご覧ください。

また、今回も同じご挨拶から始めます。

さくらリンケージインターナショナル社を代表いたしまして、このCOVID-19危機による困難な時代に、インフラを支えるべくお仕事をされている方々に感謝の意を表すると共に、皆様や皆様のお取引先、そしてご家族や友人、大切な方々のご無事とご安全を心よりお祈り申し上げます。また、COVID-19の影響に関する翻訳につきまして、引き続き優先して対応させていただきます。弊社につきましては、現在完全リモートで対応しております。

今回のブログ記事は、そんな状況の中、弊社をご愛顧くださるお客様や英語学習者でもある方々のために、したためました。企業や団体において、国際部等で日々英語の研鑽をしながら取引を担当されている方、ローカリゼーションを担当されている方、などの参考になれば幸いです。

Windsor castle England – March 22 2017: Outside landscape of Medieval Windsor Castle. Windsor Castle is a royal residence at Windsor in the English county of Berkshire.

訳はBBC JAPANのホームページ(https://www.bbc.com/japanese/52177225)掲載の公式の動画字幕を参考に、英文との比較のために、より直訳に近いものに変えています。4つのパートのうち、今回は2番目です。

ちなみに、英語学習の効率としては、中上級者であれば、英語のスピーチ動画を見る→英語のスクリプトを見る→もう一度英語のスピーチ動画を見る→日本語訳を見る

というのがよろしいかと思います。

英語のスピーチ動画はこちらをご覧ください。

日本語のスピーチ動画はこちらです。

まず今回、2番目のパートで出てくる言葉を少し解説します(上級語彙が苦手、という方は、これを読まれてから、動画を見る、という形でもよいかと思います)。

tackle  (問題などに)立ち向かう

in the years to come 何年も経って、後年に

respond to    ~に対応する

self-discipline   自制、自己規律

good-humored     明るい、機嫌のよい

resolve            意思、決意

characterize       特長となる、特徴づける

define            定める、定義づける、決定づける

スピーチ英文(2)

Queen Elizabeth II: (01:22)

Together we are tackling this disease, and I want to reassure you that if we remain united and resolute, then we will overcome it.

I hope in the years to come everyone will be able to take pride in how they responded to this challenge,

and those who come after us will say the Britons of this generation were as strong as any, that the attributes of self-discipline, of quiet, good-humored resolve,

and of fellow feeling still characterize this country. The pride in who we are is not a part of our past, it defines our present and our future.

スピーチ和訳 (2) やや直訳調で】

皆一緒に、この病と闘っています。皆がこれからも団結し、強い意志を持ち続けることにより、必ずこの病を克服できます。

いつかはこの時を振り返り、この難局に自分がどう対応したか、誰もが自分を誇りに思えるようになることを願います。

そして後世の人たちが、この世代のイギリス人も相変わらずたくましかったと言えるように、自制心、静かながら明るく固い意志、そして仲間を大切にする気持ちなどが、この国の特長であり続けることを願っています。

自分達が何者かという誇りは、過去の一部にあるのではなく、私たちの現在と未来を決定づけるものなのです。

上田コメント

この辺りになってくると、典型的な、”call to arms” speech(戦闘準備開始の合図)のように見えます。欧米の多くのリーダーによって、今回のコロナ危機は”war(戦争)”だと言及がなされています。

有名なウインストン・チャーチル(英国元首相)が1940年に首相になって初めて行った、イギリスの勝利とヒトラー政権打倒のためのスピーチの一説:We shall defend our island, whatever the cost may be, we shall fight on the beaches, we shall fight on the landing grounds, we shall fight in the fields and in the streets, we shall fight in the hills; we shall never surrender.いかなる犠牲を払おうとも我らの島を守る。我々は海岸でも、水際でも戦う。野で街頭で丘で戦う。我々は決して降伏しない。

を改めて見てみても、このウイルスとの戦いに挑むspiritは通じるものがあると思います。

Self-discipline(自己規律)を片時も忘れず、イギリス人としての誇り(pride)を胸に、戦いを続ける。

この度の敵は前代未聞(unprecedented)の見えないものですが、女王に諭されると、戦争や国難を経験していない(日本は特別災害が多い国なので少し別かもしれませんが…)私達若い世代も、その重大さが分かり、気が引き締まる気がします。

The pride in who we are is not a part of our past, it defines our present and our future.

自分達が何者かという誇りは、過去の一部にあるのではなく、私たちの現在と未来を決定づけるものなのです。

は個人的に好きな部分です。

知人の英国人ともこのことについて何人か話してみましたが、これまで女王自身が多くの戦争や困難を乗り越え、勝ち抜いてきた中、このように、より若い世代の人々に向けて、説得あるいは鼓舞のためのスピーチを行うということは感銘を受けるものであるし、それができる、世界でも数少ないリーダーだ、というような意見を聞きました。

言葉の重みというのはもちろん、誰がそれを伝えるか、というところにも大きくよってきそうですね。

今日はイースターの祝日です。

英国やルクセンブルクなど、曇りの日が多い冬を過ごす国に住まうものにとっては、あたたかく、お天気の日が多くなってくる春のお出かけの魅力に打ち勝つのは、なかなか難しいところではあります。

ただ今は、self-disciplineの言葉を胸に、イースターの卵とともに、おうちでの隠れた愉しみを探す旅に出たいと思っています。

本日は以上です。

次回は第3部、助け合いについてのパートを見ていきます。

お読みいただき、ありがとうございました。

翻訳/企業研修/欧州進出コンサルティング

さくらリンケージインターナショナル社 代表 上田怜奈

※本投稿における解説は個人の感覚、感想に基づくものであり、英国王室の正式な見解を表しているわけではありません。本投稿に関するご意見、ご感想についてはメッセージにてお受けしますが、英語や内容についての個別の質問には、お答えしかねることをご了承ください。

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