Author: Sakura Linkage International

英語学習

【英女王のスピーチから英語と困難に打ち克つ姿勢を学ぶ-中上級者編 (2)】

みなさんこんにちは。さくらリンケージインターナショナル社 創業者/CEO 上田怜奈です。 いよいよあたたかくなってきましたね。今日は、先日からご紹介している、女王のスピーチの2番目のパートを見てきます。最初のパートははこちらをご覧ください。 また、今回も同じご挨拶から始めます。 さくらリンケージインターナショナル社を代表いたしまして、このCOVID-19危機による困難な時代に、インフラを支えるべくお仕事をされている方々に感謝の意を表すると共に、皆様や皆様のお取引先、そしてご家族や友人、大切な方々のご無事とご安全を心よりお祈り申し上げます。また、COVID-19の影響に関する翻訳につきまして、引き続き優先して対応させていただきます。弊社につきましては、現在完全リモートで対応しております。 今回のブログ記事は、そんな状況の中、弊社をご愛顧くださるお客様や英語学習者でもある方々のために、したためました。企業や団体において、国際部等で日々英語の研鑽をしながら取引を担当されている方、ローカリゼーションを担当されている方、などの参考になれば幸いです。 訳はBBC JAPANのホームページ(https://www.bbc.com/japanese/52177225)掲載の公式の動画字幕を参考に、英文との比較のために、より直訳に近いものに変えています。4つのパートのうち、今回は2番目です。 ちなみに、英語学習の効率としては、中上級者であれば、英語のスピーチ動画を見る→英語のスクリプトを見る→もう一度英語のスピーチ動画を見る→日本語訳を見る というのがよろしいかと思います。 英語のスピーチ動画はこちらをご覧ください。 日本語のスピーチ動画はこちらです。 まず今回、2番目のパートで出てくる言葉を少し解説します(上級語彙が苦手、という方は、これを読まれてから、動画を見る、という形でもよいかと思います)。 tackle  (問題などに)立ち向かう in the years to come 何年も経って、後年に respond to    ~に対応する self-discipline   自制、自己規律

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英語学習

英女王のスピーチから英語と困難に打ち克つ姿勢を学ぶ-中上級者編 (1)

みなさんこんにちは。さくらリンケージインターナショナル社 創業者/CEO 上田怜奈です。 はじめに、さくらリンケージインターナショナル社を代表いたしまして、このCOVID-19危機による困難な時代に、インフラを支えるべくお仕事をされている方々に感謝の意を表すると共に、皆様や皆様のお取引先、そしてご家族や友人、大切な方々のご無事とご安全を心よりお祈り申し上げます。また、COVID-19の影響に関する翻訳につきまして、引き続き優先して対応させていただきます。弊社につきましては、現在完全リモートで対応しております。 今回のブログ記事は、そんな状況の中、弊社をご愛顧くださるお客様のために、その中でも特に英語学習者でもある方々のために、したためました。企業や団体において、国際部等で日々英語の研鑽をしながら取引を担当されている方、ローカリゼーションを担当されている方、などの参考になれば幸いです。 2020年4月5日、英国女王、エリザベスII世によって行われた、68年の在任期間で5度目とされる「特別」なスピーチ(クリスマスなどの恒例のものを除く)が英国内部のみならず、ニュースやSNSを通じて各国で話題となりました。 エリザベス女王のスピーチは常にそうであるかと思いますが、この度も、細部まで配慮がなされ格調高く、けれどもシンプルでわかりやすいものであるように思います。 今回はそのスピーチを取り上げ、日本語と英語で味わいます。 予期せぬ困難をいくつも乗り越え、大きく変動する時代に対応してこられたエリザベス女王の想いと姿勢を、どのように私たちが日々の生活に取り入れていけるか、一緒に見ていきましょう。 下記の訳はBBC JAPANのホームページ(https://www.bbc.com/japanese/52177225)掲載の公式の動画字幕を参考に、英文との比較のために、より直訳に近いものに変えています。4つのパートに分けて、見ていきましょう。 ちなみに、英語学習の効率としては、中上級者であれば、英語のスピーチ動画を見る→英語のスクリプトを見る→もう一度英語のスピーチ動画を見る→日本語訳を見る→日本語字幕のついたスピーチ動画を見る といった形がよろしいかと思います。 まず最初のパートで出てくる言葉を少し解説します(上級語彙が苦手、という方は、これを読まれてから、動画を見る、という形でもよいかと思います)。 disruption 崩壊、混乱、途絶 grief 悲しみ (悲しみのなかでもとりわけ、不幸などによる深い深い悲しみのことです) enormous 非常に大きい、巨大な、すごい selflessly 無私の(日本語に直訳できるところが凄いですね。まさしく無「私」の。スピーチなどで、何かに身を捧げて努力している人たちなどについて使われることが多いです) vulnerable 傷つきやすい、弱い sparing  質素な  thereby それによって (少し文語的な、一般市民が普段使うには固い言い回しです) 英語のスピーチ動画はこちらをご覧ください。

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Business Planning in Japan Expanding Internationally? Business Planning in Japan International expansion into Japan presents many opportunities which include: Seizing a market of a country

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translation

翻訳者インタビュー:リーガル翻訳と共に30年

こんにちは。さくらリンケージインターナショナル CEO 上田怜奈です。 今回は、弊社のリーガル翻訳者インタビューです。 日本の法学部をご卒業後、メーカーにて30年以上に渡り、海外関連法務(企業関連法規調査/国際契約審査/日英翻訳)に従事、現在リーガル翻訳者として、さくらリンケージインターナショナルに参画くださっているS氏(本人のご希望によりメディアでは仮名)に、リーガル翻訳について、また訳し方のコツを聞いていきたいと思います。 はじめに、S氏は弊社で企業の契約書の翻訳に主に携わってもらっており、通常日本人の人には英日翻訳を担当してもらっているのですが、S氏は、校正担当のネイティブも、ネイティブ翻訳者よりミスが少ないかもしれない、と言わしめるくらいの実力の持ち主です。 上田ー 本日はインタビューということで、色々お伺いできればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 S氏― こちらこそ。よろしくお願いします。 上田ー  まず最初の質問です。最初からかなり大きいのですがー…これまでリーガル翻訳者として企業の契約書を多く翻訳してこられたS氏ですが、契約書の翻訳をする際に、気をつけていることを3つあげるとすると、どんなことがありますか? S氏― まず、正確に訳すのは当然として、誰が読んでも契約書の翻訳文の内容を迅速かつ間違いなく理解してもらえる様に気を使っています。伝わらないことには契約書として使えませんから。 また、2番目にあげることとしては、他の仕事と同様に、翻訳の場合も次の工程の方に迷惑をかけない様に納期は絶対に守ることが重要と考えています。これはビジネスに関する翻訳を行う限り、外せないことだと思っています。 3番目ですが…日本語契約の英訳化の場合、文章は短いケースが多いですが、ネイティブの方に比べて英語の語彙は少なく、また細かいニュアンスも完全には理解できていない可能性があるということを常に念頭に置き、必要な場合はネイティブに確認するとして、英語の用語の正確な選択に気をつけています。 上田― いろんな可能性を考えて、常に確度の高いものを出そうとされる配慮に感謝します。30年の経験の中で、これまで多くの問題に対処され、乗り越えてこられたかと思いますが、契約書を訳すなかで、難しいな、と思われたことなどありますか? S氏― そうですね、法律用語以外のところで、例えばITや新しいテクノロジーに関する用語など、日々ニュースや書籍で積極的に新しい概念に触れるようにしてはいるものの、 独特の言い回しや決まった訳語があるので、スパットはまる用語を早く正確に見つけることはなかなか難しく、 苦労することがあります。場合によっては、クライアントに直接聞いて、理解した後訳すこともあります。 上田― いつも、解釈の余地がいくつかある単語などをリストアップして送ってくださいますが、その際に、表記についての質問もよく書かれていますね。確かに、訳すよりもカタカナ表記でそのまま置く方が業界的に標準、などということもありますもんね(例えば、「サブスクリプション」など…)。 ここで、日本と海外の両方の契約書に関する業務経験があるS氏にお伺いしたいのですが、日本と海外の契約書で、大きな違いなどありますか? S氏ー 言い古されていますが、海外の英文契約は、1文が非常に長いケースが多く、その文章が関係代名詞や分詞構文あるいは節で並列につながっていること、また同じ様な意味の言葉が連続するケースが多い(Ex. sale, transfer, assign)ので日本語訳を正確に作成するのはパズルを解く様な根気が必要と感じます。 上田― 確かにそうですね。私もとある法律関係の文書の翻訳で、1ページまるまる1文というのが多くあったことがあって…そのときはとても苦労しました。頭がとてもすっきりしている時でないと無理ですね(笑)。 これが最後の質問なのですが… 海外との取引で、契約書を扱われる企業の担当者の方にアドバイスするとすると、どんなことがあるでしょう?

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コンサルティング

いろんな国の英語とそれ以上に大切な意味するものの違い

こんにちは。さくらリンケージインターナショナル CEO 上田怜奈です。 本記事は以前前身のさくらランゲージインスティテュートのブログに記載したものを、改訂し、転載したものです。 今回は、「いろんな国の英語とそれ以上に大切な意味するものの違い」というテーマです。 2015年に執筆した下記ブログとセミナーで主に語っているのは、国による英語の発音やボキャブラリーの違い。これはとても大切で、現場の担当者がまず苦労することの一つであり、依然としてトレーニングする価値のあるものなのですが、それ以上に現場やマネジメントが苦労することというのは、「同じ言葉でも意味することが国(地域)によって違う」ということです。言語学でいうところの、シニフィエ・シニフィアンの違い、とも言えるかもしれません。 大きな違いが生まれやすいものとしては、「すぐやります(例えばI’ll do it soon.)」が意味することの違いでしょう。例えばプロジェクトマネジメントの難易度の高さがあげられがちなインドでは(もちろん人や業界によって異なり時間厳守なケースもありますが)、ポジティブな、こちらを喜ばせてくれる意味合いでそのような言葉をよく聞くのですが、実際次に進捗確認したときに、手をつけていないといったことがよくあります。そのような場合には、初めにしっかり締切を定め、それが守られなければどういった問題が生じるかしっかりと議論すること、こまめに進捗確認をすること、あらかじめ上司やトップとコミュニケーションを取っておくことなどが大切になってくるでしょう。 また、ヨーロッパでも、フランスを含めた地中海沿岸の国々で、弁護士などのプロフェッショナルのEメールのレスポンスの遅さに頭を悩ませたことがある方も多いでしょう。その場合も、綿密なフォローアップや、初回の話し合い、そして全体的なスケジューリングの柔軟性が必要となってきます。 取引先、ビジネスパートナーとの関係で失敗しないために、あらかじめ細かく、様々な状況を想定して、かつ同国(地域)での経験が豊富な人の知見を含め、契約書を作成し署名しておくことが、そういった「時間」を含めた、言葉の解釈の違いによる、決定的なダメージを防ぐことにつながることも多くあります。 特に大きな違いとして、時間について上記説明しましたが、他にも、「合意」「契約」といった概念も、かなり国/業界/会社/人によって違っており、決まったと思いきや、くつがえされることが多いものです。口約束も契約と見なされると定めている国も多いのですが、実際に罰則がないと、多少被害を被っても、なかなか請求することができない、ということもあったりしますので、最後まで気を抜けません。 こういったコミュニケーションの齟齬を防ぐためには、自分自身の慣れといったこともありますが、その国や業界の事情に精通した人にサポートしてもらったり、場合によっては同席してもらい進めてもらうのは手かと思います。 言葉のちょっとした行き違いや立場上の勘違いで交渉がまとまらないケースというのはよくあります。 適切な専門家をご紹介できることも多いですので、そういった各国のビジネスコミュニケーションのご相談は弊社まで、ということで、今回は前置きが長くなりましたが、下記2015年のブログ記事をこれより転載します。 突然ですが、みなさんは英語圏出身ではない方と英語でお話をしたことがありますか。 現在、世界の英語話者人口は17億強(母語、公用語、外国語として用いている人の数)と言われていますが、そのうち母語として英語を使用しているのは3億5000万~4億人と言われています。 その中でも、特にインド英語やピジン英語(またはクレオール)と呼ばれるシンガポールの(街中で話される)英語は聞きとり/対応するのが難しいと言われています(もちろん、個人差、年代差も非常に大きいので過度に一般化することはできませんが)。 日本人の英語もかなり母語である日本語に文の構造、発音共に引きずられがちですので(言語学ではこれを転移と言います)、お互い様、というところもあるのですが、接する話者の出身国が分かっている場合、事前に情報を得ることで、コミュニケーションが大幅に改善できることが多くあります。具体的にはアクセントや発音、語彙の違い(英語圏の英語との意味の違い等)といったものです。 具体例を少しだけお話しますと、インド人と話すときに 「ワルク、ワルク」という言葉を聞き、 「???」と頭にクエスチョンマークが浮かんだことがある方もいらっしゃるかもしれません。 文法的にはほぼ完璧、語彙も高級語彙を用いて話すので、きっと正しい英語に違いない。しかし、該当する単語が自分の(心の?)辞書にはない。 答えは”work” 仕事、という意味のごく一般的な英単語で、インド人は多くの場合英語のrの音を伸ばさずにラ行の音で発音する傾向にあります。 thやt、dの音にも母語に由来する大きな特徴があります。

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コンサルティング

どんなものがハラールなの?(ポイント編)ーイードをお祝いして

こんにちは。さくらリンケージインターナショナル CEO 上田怜奈です。 Eid ul-Adha Mubarak!世界中のムスリムの友人たちが、SNSのタイムラインに、7月30日から始まるイード(犠牲祭)を祝って、メッセージを投稿しています。 こちらルクセンブルクでも、アラブやアフリカの国々からのイスラム教徒は多く、インド食料雑貨店でも、簡単にイスラム教徒が食べるハラール食品を入手することができます。 本記事は以前前身のさくらランゲージインスティテュートのブログに記載したものを、改訂し、転載したもので、 今回は、「どんなものがハラールなの?(ポイント編)」というテーマでお送りしていきます。 まず上記の写真ですが、 これは2018年11月27日~29日まで、東京流通センターで開かれた、日本最大級のハラールビジネスのEXPO、Halfest Tokyo 2018のものです。 27日はマレーシアから、ダト・スリ・ムハンマド・リズアン・ユスフ起業家開発大臣をお迎えし、非常に盛大な開会式となりました。 私は当該イベントではMCと通訳を担当させていただきました。 ハラールについてのポイントをなるべく初めての方にもわかりやすく、簡潔に、以下説明していきます。 ✓ハラールという言葉について ハラール(Halal)というのは、アラビア語でlawful(合法的な)、許された、という意味の言葉です。イスラム法に則っているということを意味します。また、それと反対の意味の言葉は、Haramで、非合法なもの、という意味です。 ✓多岐に渡るハラール製品 ハラール製品、イスラム法に則って作られた製品というのは、多岐に渡ります。例えば化粧品や医薬品(豚由来の乳化剤やアルコールを使用していない)なども食品に続く主な分野です。 ✓ハラール製品の市場 世界のイスラム教徒の人口は増え続けているため、また、オーガニックのハラール製品などはイスラム教徒以外からも人気があることから、ハラール製品の市場は拡大し続けています。2022年までに、食品の分野だけでも、2兆ドル規模になると言われています。 ✓ハラール食品について どんなものがハラール食品になるかというと、基本的にはハラームとされるもの以外全てです。 具体的にいうと、原材料に豚やアルコール、またそれらに由来するものを用いていない、製造過程において、それらに触れていない(例えば、工場で豚の毛で作られたネットを使用している…などもNGとなる)もの。 豚以外の肉の場合、屠畜時にイスラム法に則った方法で処理されていること。

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